私は千葉県の柏市に住んでいます。
柏だと60㎡の2LDKのマンションでも2500万円でも買うことができます。
しかし、東京の好立地物件では25㎡のワンルームマンションでも同じ価格かそれ以上の価格で売っています。
同じお金を出しても、こんな小さなお部屋しか買えません。
それならお部屋が広い方がいいのでは?
と考える人もいるでしょう。
同じ金額のローンを組んで、倍以上の広さの物件が買えるわけですから当然です。
東京の好立地物件はそれだけ人気があるので高いわけです。
自分が直接その物件に住むなら、広いということもメリットなのでその考えでもいいのかも知れません。
おそらく、神奈川、千葉、埼玉で探せば柏と同じような相場のエリアも沢山あります。
ではわざわざ割高な物件を購入するメリットとはなんでしょうか。
一つ目には資産価値です。
好立地の割高に見える物件は、それだけ購入希望者が多いということです。
高いお金を出しても欲しいと思う人の多さが価格に表れています。利用価値が高く、利便性の高い価値のある建物だからこそです。
こういった好立地物件は、建物が古くなって本来なら価値が下がるはずでもなかなかその価値が下がりません。
資産性という点では首都圏の他のエリアと比べてもその価値が別物となります。
二つ目には賃貸需要です。
賃貸の需要が高く、高い家賃が取れます。需要が高いと空室になるリスクも当然に低くなります。
都心部は法人が多く、社宅需要も高いので運用も容易になります。
結果、切れ目なく高い家賃が安定して取れることが運用上のリスクを様々ヘッジしてくれることとなり、取れるかどうかわからない想定利回りの高利回り物件よりも収益性は高いということもあるのです。
三点目は運用コストです。
広い部屋を持つと、エアコンも数が多くなり台数が必要です。
ファミリータイプなどは床暖房、食洗器、ミストサウナなどの設備が多く、壊れるとオーナーが修理や交換の費用を負担しなければなりません。
一方でワンルームマンションは設備が少なく運用には適しているのです。
東京は実に48%が単身世帯といわれており、単身者の賃貸需要が非常に高く豊富です。
その高い賃貸需要から、安定して高い賃料が取れるということの恩恵があるので、好立地になればなるほど価格は相応に高くなります。
価格だけが高いのではなく、取れる家賃も高くなるので、変に郊外に物件を買うのではなく、なるべく好立地の物件を購入する方が、変なリスクを抱えずに安心して運用できます。
郊外で利回りを重視した、トリッキーな投資がしたいという方ももちろんいるとは思いますが、数千万円のローンを組んで、資金を借りて運用する以上、安心できることに重きを置く考え方が優先されるのも当然ですよね。
特に郊外では金融機関の担保評価がでにくく、満足にローンが付かない事も多いので必然的に都心部に投資需要が集中する構図になっているという側面もあります。