日銀、綱渡りの資金供給増 迫る国債大量償還に苦慮

2020/02/21

業界ニュース ,

日銀の金融緩和の柱である資金供給量拡大が岐路にさしかかっている。過去に買い入れた国債が満期を迎え、大量に償還されるためだ。2020年は購入と償還が差し引きトントンまで落ち込む可能性があるが、購入を増

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記事の要点

  • 日銀の金融緩和の柱である資金供給量拡大が岐路にさしかかり、2020年は購入と償還がとんとんまで落ち込む可能性がある。過去に買い入れた国債が満期を迎え、大量に償還されるため。大量償還をこなしながら資金供給量の増加を維持する綱渡りの政策運営が続きそう。
  • 日銀は14年10月から年80兆円ペースで保有残高が増えるように国債を買い入れてきた。16年の長期金利の誘導目標を0%として増加ペースを鈍化。19年末の国債の前年比増加額は16兆円弱にとどまり1/5以下に減っている
  • 形骸化が進んでいるとはいえ、80兆円をめどに国債の保有を増やすとしている以上、残高がネットでマイナスに陥る事態は避けたいのが日銀の本音。20年の大量償還は増加ペースのマイナス回避と金利の過度な低下の抑制のジレンマを強めることになる

インターネットユーザーの声

「満期が来る国債を償還するためには資金が必要だが、赤字だから政府にはその償還資金が無い。 新しく国債を発行してその償還資金を調達する。 日銀は満期分額は市場から買い入れ保有残高は減らさないという(続)。」といった反応、感想が上がっている。

記事へのコメント

問題を報告日銀が岐路に立っている今の状況は、以前から予測できたものです。日銀にとってもジレンマを抱える事態とはいえ、そこまで大きな事態にはならないと思う。とはいえ増加を維持するためには、買い入れ額の減額は限界に近付いているのは確かです。やっぱり将来性のある投資先は、不動産一択だなと改めて実感しました。By 匿名ユーザー

問題を報告国債の保有を増やすとしている以上、ネットでマイナス表記になるのは避けたいのが日銀の本音です。満期が来る国債を償還するにも、まとまった費用が必要になるわけで…。その費用をどこで調達するのか?も問題になってきます。国債の発行数を増やす以外の選択肢のない今の状況がいつまで続くのかな…と。本当にその場しのぎの対策になってしまっていますね。By 匿名ユーザー

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監修者

室田雄飛

J.P.Returns株式会社
執行役員 コンサルティング3部 本部長

J.P.RETURNS執行役員。
J.P.RETURNSに入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。数百戸の投資用区分マンションを販売、自身でも6件の不動産を所有、運用している。現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

【書籍】
日本で最も利回りの低い不動産を持て!
マンション投資2.0

【ブログ】
室田雄飛のモグモグ不動産投資ブログ

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