とても古い歴史を持つ帝国ホテル。
先日はトランプ大統領の宿泊先になるのではと話題になりました。
初代の帝国ホテルは建築物としても当時の物の中で群を抜いて優秀な、非常に美しい建物でした。
次に建築されたライト館は、関東大震災、東京大空襲と大きな事件の中でもその建物が大きな損傷を免れ生き残ってきたことでも知られ、当時の建築物の中でも非常に優れた建物だっといいますが、部屋数が少なかったこともあり、東京オリンピックに合わせて惜しまれながら現在の形に建て替えられました。
帝国ホテルライト館のそのエントランス部分は現在も明治村に移設されて保存されています。
現在の帝国ホテルは昭和45年に本館、58年にインペリアルタワーが建築され、新しい方でもすでに築36年が経過しています。
三井不動産が筆頭株主になっている帝国ホテルは、様々な歴史がありますが、中でも私がずっと気になっていたのが、帝国ホテルのレストラン、サールで食べられるバイキングです。
今では当たり前に使われているバイキングという、好きなものを好きなだけチョイスして食べられる方式の食事のスタイルも、「バイキング」という名前そのものも実は帝国ホテルが発祥なのです。
その帝国ホテルのバイキングは発祥の地であることもあって、現在でも予約が困難なほど非常に人気があります。
オープン当初は比較的価格設定が高かったにもかかわらず、目新しいバイキングというスタイルの食事は非常に人気が出て、長蛇の列が出来るほどの人気だったそうです。
このずっと気になっていた念願のバイキング、レストラン「サール」に先日行ってきました。
ランチの値段としては通常6,380円と少しお高めですが、クーポンなどで多少安く予約できたりもします。
天下の帝国ホテルで元祖バイキングが食べられるとなれば、決して高いとは思いません。
ディナーだと倍の価格なので、ランチの方が断然お得感もあります。
通常一般のバイキングだと、お寿司があったり、中華の春巻きや、焼きそばなんかもあったりすることが多いかもしれませんが、帝国ホテルのバイキングはそのほとんどがフランス料理主体の構成になっています。
牛フィレ肉のパイ包み焼き、ブイヤベースのリゾット、エスカルゴ等の、通常のホテルバイキングでは手が込んでいて手間を考えるとなかなか出せない料理も食べられます。
前菜やスープ、パンやデザートに至るまで、おいしくてきちんと丁寧に作られている印象がありました。
何よりもフロアスタッフのサービスや気遣いが素晴らしかったです。
些細なことにも気が付き、欲しいものを先を読んで用意してくれるあの注意深さには感動しました。
東京も最近古いホテルにいたっては建て替えが少しずつ始まっています。
由緒ある伝統ホテルで自慢のバイキングが食べられるのはもしかしたら今の内かもしれません。
レストランのエントランスにはレストランバイキングのオープン当時の広告や、資料が今も飾られています。
┃マンションの寿命は意外と長いんです!
東京の由緒ある伝統的な建物は、そのほとんどが築40年近く、もしくはそれ以上の時間が経過している建物が大半です。
世界で比較的古い建物といえば、皆さんもよくご存じのニューヨークにあるエンパイアステートビルはなんと築100年が経過しています。
マンションをご紹介していると、建物はどれくらいで寿命をむかえるのですか?と聞かれることがありますが、基本的にはきちんとメンテナンスをしていれば、100年以上は使用できると言われています。
海外は特に中古の建物の取引が基本なので、更に日本よりも建物は古いことが多いですね。
日本のマンションは大規模修繕が定期的に行われるので、建物自体がメンテナンスの状況が悪く、使用が困難になることは非常に考えにくいのです。
建築技術、材質の向上もあり、今後は更に建物も寿命が延びて建物は良くなっていくでしょう。少なくとも退化することはあり得ません。
そういった意味ではこれからどんな建物が建つのか、楽しみですね。
帝国ホテル プフェレストラン インペリアルバイキングサール
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/sal/